【問題329】ビリルビンの代謝について正しいのはどれか。
1.マクロファージに貪食されたヘムは直接ビリルビンとなる。
2.間接ビリルビンはアルブミンと結合して肝臓に送られる。
3.ヘムから分離された鉄は脾臓で貯蔵される。
4.ウロビリノゲンは腎臓で再吸収される。
正解 2
解説 選択肢1
× マクロファージのクッパ―細胞に貪食されたヘモグロビン(Hb)のヘムは、細胞内で鉄などを失い遊離ビリルビン(間接ビリルビン)になります。
解説 選択肢2
○ 遊離(間接)ビリルビンはアルブミンと結合して肝臓に送られ、肝臓内でグルクロン酸と結合して抱合型(直接)ビリルビンとなり、胆汁として腸管内に排泄されます。
解説 選択肢3
× ヘムから分離した鉄は、骨髄で赤血球新生のためのヘム合成に再利用され、肝臓では貯蔵鉄になります。
解説 選択肢4
× ビリルビンは腸管内で消化されウロビリノゲンとなり、その後腸内細菌で分解されてステコルビンとなり糞便とともに排泄されます。