【問題279】アルツハイマー型認知症について正しいのはどれか。
1.CTでは脳梗塞や脳出血の所見がみられる。
2.パーキンソン症状がみられる。
3.前頭葉、側頭葉の限局性萎縮がみられる。
4.コリンエステラーゼ阻害薬が用いられる。
正解 4
解説 選択肢1
× 脳梗塞や脳出血などの所見がみられるのは血管性認知症であり、特に脳梗塞(低吸収域)が多くなります。
解説 選択肢2
× パーキンソン症状がみられるのはレビー小体型認知症です。
解説 選択肢3
× 前頭葉、側頭葉の限局性萎縮は前頭側頭型認知症でみられます。アルツハイマー型認知症では全体的な萎縮(特に海馬)を認めます。
解説 選択肢4
○ アルツハイマー型認知症では、アセチルコリンの働きが低下していることが知られています。アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼを阻害する薬剤が使用されているためです。