【問題276】言語障害について正しいのはどれか。
1.球麻痺は延髄の病変である。
2.言語中枢に異常があり、正しく言葉が表出できない状態は構音障害である。
3.ブローカ失語では、話す言葉は流暢であるが言葉に間違いが多くなる。
4.ウェルニッケ言語中枢は左前頭葉にある。
正解 1
解説 選択肢1
○ 球麻痺は延髄の麻痺であり、脳神経の舌咽神経、迷走神経、舌下神経が障害されることで構音障害を引き起こします。
解説 選択肢2
× 選択肢の症状は失語症です。構音障害とは発声・発語器官に障害が生じ、正しく言葉を発することができない状態です。
解説 選択肢3
× ブローカ失語は運動性失語ともいい、他人の言葉を理解することはある程度できますが、言葉が流暢ではなくなる状態です。選択肢の症状はウェルニッケ失語です。
解説 選択肢4
× ウェルニッケ言語中枢は左側頭葉にあり、左前頭葉にはブローカ言語中枢があります。脳神経は末梢神経に分類されます。