【問題267】心不全について正しいのはどれか。
1.利尿薬の使用は禁忌である。
2.右心不全では肺水腫が見られる。
3.ジギタリスは心拍数減少作用がある。
4.大動脈バルーンパンピング(IABP)はバルーンを大静脈内に挿入する。
正解 3
解説 選択肢1
× 心不全では体液が貯留しており、症状の緩和目的として利尿薬が用いられます。
解説 選択肢2
× 左心不全では心拍出量の低下、肺うっ血により、肺水腫、泡沫状血痰などがみられます。
解説 選択肢3
○ ジギタリスには強心作用、拍数減少、利尿作用などがあります。有効域が狭く、ジギタリス中毒を起こしやすいため、血中濃度の測定が必要です。
解説 選択肢4
× IABPは大動脈内にバルーンカテーテルを留置し、心臓と同期させて拡張・収縮させることで後負荷を軽減させます。